代表挨拶

伊藤忠商事は、日本国内及び世界61カ国に約90の拠点を持ち、約300社の連結対象会社を保有する、165年超の歴史を誇る総合商社です。繊維、機械、金属、エネルギー、化学品、食料、住生活、情報、金融など、あらゆる産業分野において、国内、輸出入及び三国間取引を行うほか、国内外における事業投資などの幅広いビジネスを展開し、グループ全体では10万人を超える多国籍の人材が働いています。
株式時価総額、株価、連結純利益においては、日本の大手総合商社の中でトップクラスにあり、2024年4月に新たに当社グループが策定した経営計画 “The Brand-new Deal”では、「利は川下にあり」の考え方のもとマーケットインの発想で、より消費者に近い川下までの展開を意識するとともに、付加価値が高い分野をしっかり開拓し拡大することにより、企業価値の持続的な向上を目指しております。
台湾伊藤忠は、伊藤忠商事100%出資の現地法人であり、1959年の創業以来、アジアにおける古くからの重要な市場である台湾において、最大の強みである伊藤忠グループのグローバル・ネットワークを最大限に活用し、地場有力企業とのアライアンスを通じて、投資や国内外でのトレードを積極的に展開しています。事業領域は親会社に引けを取らない幅広い分野にわたります。
2018年には親会社である伊藤忠商事が台北のランドマーク・タワーとも言えるTaipei 101(Taipei Financial Center Corp.)へ出資しており(現在32.2%保有)、台湾伊藤忠としても同社の企業価値をさらに高めてゆけるよう、最大限のサポートを行っています。
また、2021年には台湾伊藤忠が台湾における宅配便事業大手の台灣宅配通股份有限公司へ戦略的事業投資を実行し出資比率を19%と致しました。
台湾伊藤忠では、伊藤忠商事の創業時の精神である「三方良し」(売り手良し、買い手良し、世間良し)、またマーケットインの発想で経営の舵取りを進めてまいります。中でも先進技術への関心が極めて高い台湾市場において、次世代型ビジネスモデルや新技術の導入を各分野において追求し、時代を先取りしたいと考えております。
台湾の皆様と新たな価値作りに共同で取り組み、当地の経済発展に少しでも貢献できることを心より願っております。
台湾伊藤忠股份有限公司
董事長兼総経理 小野雄一郎